(続)タイトルいつ決めるのさ

ちょっとしたメモ置き場。何かの参考にして頂ければ幸いです。

Creative製の新作サウンドカード「 Sound Blaster AE-9 」を導入しました

PCのサウンドカードを Creative 社から発売されたばかりの「Sound Blaster AE-9」に入れ替えました。 Sound Blaster ZxR からの交換となります。EVGA の Nu Audio を米尼から個人輸入する事も一時考えていましたが、光入力も欲しかったので見送ったのですよね。USB DACとして思い切って Marantz の ND8006 に手を出しちゃうなんて案は予算と置き場所の問題から早々に撤退しました(苦笑)。

「AE-9」も発売の情報を最初に見たときは価格の高さからそれ程興味を惹かれなかったのですが、入出力が私の満足いく数が用意されている事とオーディオコントロールモジュール(以下ACM)をヘッドホンアンプとして使用できる(PC電源OFF時の単体利用まではできませんが)と知って購入を決断しました。

Sound Blaster AE-9Sound Blaster AE-9」は Creative の「直営オンラインストア」からのみ購入することができます。この直営ストアですが、土日祝日は完全に出荷作業はストップされるようで休日明けからの処理となってしまい、やや時間がかかってしまいます。ただ、ヤマト運輸の航空便も惜しげ無く使ってくれたようで、発送から届くまでは非常に早く、梱包もかなりしっかりしたものでした。
尚、2019年6月末までに Sound Blaster シリーズのサウンドカードや DAC を購入したことがあれば、期間限定で直営ストアで 10%の割引を受けることの出来る「アップグレードプログラム」が用意されており、直営ストアでの購入歴が無くても上記リンクから製品シリアル番号とメールアドレスを入力することで割引クーポンが届きます。対象になっていれば利用しない手は無いですね。

キャンペーン


割引クーポンは 1製品につき 1度しか発行されません。後日利用するつもりであればクーポンコードを控えておきましょう。また、クーポンを利用できるのはアップグレード対象のいずれか 1製品に対してのみで、利用期日は 2020年2月末日までとなっています。
   ⇒⇒ キャンペーン終了日未定で延長されているようです。
     (但し予告なく終了する場合ありとのこと。)

「AE-9」は直販でしか買えませんが、同時発売された「AE-7」の方は一般販売されています。 ↓↓↓

「AE-9」と「AE-7」の差は、「DAC」の違いから来る性能の差(AE-9 が SABRE 9038 を採用しているのに対して AE-7 は SABRE 9018)、オペアンプ交換の可/不可、入出力系統の種類、ACM の違い(AE-9 のものはヘッドホンアンプとして機能しコンデンサマイクの使用も可)といったところです。AE-7 の ACM は ZxR のものと同じもののようですね。価格差は 1.3万円ほどありますが、AE-9 の ACM は高性能なヘッドホンアンプとしても使える(単体利用はできませんが)ので妥当な所かなと思います。私はしませんが配信をやる人には高性能マイクが使えるのが嬉しいでしょうね。

AE-9開梱

Sound Blaster AE-9 は ZxR に比べて随分パッケージがしっかりして高級感が出ました。Apple 製品のような開け心地になっています。付属品一式は手前の黒い箱の中に入っていますが、ドライバCDは同梱されていませんので「こちら」からダウンロードする必要があります。どのみち最新版はオンラインでしか入手出来ないのでまあこれでいいですよね。

AE-9 ACM

こちらが AE-9 付属の ACM です。一番右の写真でサイズ比較の為に ONKYODAC-HA200 を置いていますが正直思っていたよりかなり大きかったですね。AE-9 との接続ケーブル(ミニHDMI端子)は筐体から直出しされています。分解して中を見たかったのですが、恐らくはめ込みだろう外装を傷つけずに開ける自信がなかったので諦めました。「Stereo Sound」誌のレビュー記事に中の写真が載っていたのでそれで満足することにします。

背面には LINE IN 用の RCA端子、前面パネルにはマイク接続端子が 2種類(ファンタム電源を要する XLR端子と 3.5mmミニジャックの排他利用)、ヘッドホンジャック(6.35mm標準プラグと 3.5mmミニプラグに対応)やボリュームノブなどが配置されています。このボリュームノブはヘッドホン出力とアナログオーディオ出力に対してのみ有効で、光デジタル出力に対しては機能しません。

ACM にはヘッドホン用にフルディスクリートバイアンプ「Xamp」が搭載されいます。インピーダンスの切替は「IEM」が 16~31Ω、「N」が 32Ω~149Ω、「HIGH」が 150~600Ωの 3段階となっており、幅広いヘッドホン・イヤホンに対応しています。ボリュームノブ周囲のLEDの ON・OFFはボリュームノブを 4秒間押し込むことで、スピーカーとヘッドホンの切替(アナログ音声出力時のみですが)は Windows上のアプリから行うか ACM のボリュームを 2秒ほど押し込んで離すことで可能です。

AE-9 本体

オペアンプの交換はシールドカバーを外さなくても行えるようになっています(交換による故障は保証対象外とのこと)。PCI Express x1 で接続され、裏側には何も部品は配置されていません。

AE-9 端子部

入出力端子は左から ACM 接続用のミニHDMI端子(当然ながら ACM 以外は接続不可)、フロント RCA出力 1組、サラウンド出力用 3.5mmミニジャック、センター・サブウーファー出力用 3.5mmミニジャック、光デジタル出力、光デジタル入力となっています。また、反対側には 6pinの PCI-E 電源端子が備え付けられています。カード自体はこちらの端子を接続しなくても動くようですが、ACM を接続してファンタム電源の必要なコンデンサーマイクやヘッドホンアンプとして使用する場合は接続必須のようです。

やっぱり基板も見たくてシールドカバーを外してみちゃいました(笑)。チップ上の印字が薄くて完全には特定出来ませんでしたが、いくつか分かったものを書き出してみます(間違ってたらごめんなさい)。

AE-9 基板 DSP
   Creative Sound Core3Dx2
   (CA0132-4AN HF)
DAC
   ESS ES9038Q2M
   ESS ESS9006
ADC(Line In用)
   Burr-Brown(TI) PCM4220
OP AMP
   新日本無線 NJM2114D x2
   Texas Instruments NE5534AP x2
   新日本無線 NJM2114M x4

Interface Controller とされているチップは IDTPCI-Eブリッジチップ(TSI381-66ILV)と Creative の CA0113-4AG HF の組み合わせになっています。また、Sound Core3D より右側は上部の発光部を除いて「Clean Line Technology」と称するノイズ対策の施された電源回路に充てられているそうです。DAC は 4亀のレビュー記事では「ES9038PRO」と書かれていましたが、チップの形状からして「ES9038Q2M」の方ですね。「ES9038PRO」と言えば少し前に製造終了してしまった「Sonica DAC」にも採用されていた ESS社の最高級 DACチップですし、チップ 1個で 1万円近くするようなので AE-9 の値段じゃまあ搭載するのは無理でしょう。AE-9 の DNR などとも合致します。もう一つの「ESS9006」の方は新日本無線の「NJM2114M」と組み合わされてサラウンドチャンネル用に使われている模様です。交換可能なオペアンプは NJM2114D と NE5534AP で、NJM2114M は基板に直付けされています。

AE-9 組み込み メインマシンに組み込んでみました。発光板が付いているので光りはしますがロゴ部分が光る程度でかなり控えめです。個人的にピカピカ光らせるのは趣味では無いのでこれくらいでいいです。電源は 80 Plus Bronze の 500W 以上のものが推奨されていますが、グラボの出力もあるので ACM を使うのであればもう少し余裕のある電源を積んでおいた方がいいでしょう。グラボの 2枚差しなどをしないのであれば 650~750W程度もあれば十分じゃ無いでしょうか。
オーディオ出力はAVアンプの Marantz NR-1608 に光と RCA の両方で繋いでおきました。普段は光出力の方を使い、じっくり音楽を聴きたい時はアナログ出力の方に切り替えて堪能するつもりです。NR-1608 の入力系統はプログラマブルなので同じ入力として光とアナログを両方繋いでおけば AE-9 の方で切り替えられるのかと思っていたのですが、両方接続すると光入力の方が優先されてしまうようでさすがにこれはダメでした。素直に別系統として扱うことにします。RCAケーブルは先日「こちらの記事」で作製したものを使います。

SB Command 管理ソフトとして「Sound Blaster Command」がインストールされます。Sound Blaster ZxR 用のアプリは自動削除されませんでした。スタートアップにも残ったままだったので手動で削除です。ZxR用のアプリは立ち上がるだけで使う事は出来ないので実害はなさそうでしたが、不要なトラブルを避けるためにも先にアンインストールしてから AE-9 のドライバ類を入れた方がよいでしょう。
また、ドライバとは別に「Sound Blaster Command」だけがアップデートされることもあるようです。9月13日付のドライバでは「3.4.25.03」となっていますが、「Sound Blaster Command」の「セッティング」から「アップデート」の「今すぐチェック」を押したところ「3.4.41.0」が降ってきました。ただまあ別の不具合が出る可能性もあるので様子を見ながらですかね。

うちは Intel CPU だからか特に不具合のようなものには遭遇していませんが、現状 AMD 環境下で PCI-E 4.0 に設定していると問題が出るようです。PCI-E 3.0 に設定すると改善されたとの報告もあるようなのでその辺りが妥協できるのであれば試してみるといいかも知れません。ドライバの熟成待ちでしょうかね。

色々試してみたのですが、AE-9 に搭載されている DAC の最高性能である「32bit 384kHz」で出力する為にはアナログ出力でステレオスピーカーまたはヘッドホン出力にした上で「ダイレクトモード」に設定する必要があるようです。何らかのオーディオエフェクトを使いたい場合は「32bit 96kHz」が上限となります。また、光デジタル出力の方は「24bit 192kHz」まで可能とされていますが、うちの NR-1608 との組み合わせでは「24bit 96kHz」までにしないと音が鳴りませんでした。まあこれでも十分だとは思いますが。

AE-9 ACM 設置 光デジタル出力時に Pixera の TVチューナーカード「PIX-DT260」と組み合わせた場合に TV視聴アプリの「Xit」で音声出力を「PCMダウンミックス」としていると非常に音が小さくなってしまうのですが、「AAC」と設定することできちんと聞こえるようになりました。ライブなどは 5.1ch 出力で楽しめるようになりました。但し音声出力が排他となるのでメールの着信音などはモニターなどの他のスピーカーから出るようになります。(チューナーソフトを終了すれば元に戻ります。)

ミュージックプレーヤーは「こちらの記事」で紹介した「TuneBrowser」を引き続きメインとして使う事にしました。ただ、WASAPI の排他モードは非常に安定しているものの ASIO の方はどうもうまく動きません。ASIO は 2.3 に対応しているとのことで DSD のネイティブ再生に対応しているはずなのですが、DSD の再生を色々試そうとして「Sound Blaster Command」をダイレクトモードにして再生を始めたりするとエラーを吐いててしまいます。一度こうなってしまうとドライバと「Sound Blaster Command」を一旦消去して再インストールしないと直らない(要再起動)ようであれこれ試すのはちょっと躊躇われます。うちの環境による問題の可能性はありますが、ASIO を使わず WASAPI のみ使っていれば光デジタル出力、アナログ出力共に問題はないので当面 ASIO の使用は控えることにしました。

ASIO の件以外は今のところ特に不具合は起きていません。ノイズもありませんしスピーカー使用時、ヘッドホン使用時共に非常にクリアで定位のしっかりした音を聴かせてくれます。ZxRと交換した際にははっきりとした音質の向上を感じる事が出来ました。色々試してみた結果、BD再生やテレビ視聴時など普段は光デジタル出力で 24bit 96kHz、じっくり音楽を聴きたいときやヘッドホン使用時はダイレクトモードのアナログ出力で 32bit、384kHz にして楽しもうと思います。そのままでも十二分にいい音で鳴っていると思いますが、アナログ音声出力に関しては交換可能な方の OPアンプはそれほど高級品が使われているわけでもないようですので、更に音質改善の可能性を探れるというのは楽しそうですね。

また、ヘッドホンで映画を観る時はダイレクトモードはオフにして 32bit 96kHz までで使えば普段使っているヘッドホンをバーチャル 7.1ch ヘッドホンとして使用することができます。夜中でも存分に映画を満喫することができますし、好みで SBXプロファイルを使ったりイコライザーを掛けたりすることも可能なのでこれは非常に使える機能だと感じました。この点に関しては完全に嬉しい誤算でした。

※ 追記 ※


10月18日付でドライバー「3.4.41.01」がリリースされています。リリースノートには書かれていませんでしたが、WHQLドライバーが「6.0.105.47」から「6.0.105.50」に更新されています。また、「Sound Blaster Command」の方もアプリ内でアップデート出来ていた「3.4.41.0」から「3.4.41.1」に更新されており、サインインできなくなっていた不具合などが解消されているようです。「3.4.25.03」との比較では AMD環境下での PCI-E 4.0 絡みの不具合がかなり改善されているそうなので速やかにアップデートしておくことをお勧めします。ダウンロードは「こちら」から。

また、Redditの「こちら」に CreativeのSound Blaster 関連の公式フォーラムがあるようです。英語のみですが時折チェックしておくとよいかも知れません。
(2019.10.20)

※ ASIOに関する追記 ※


色々試して見た結果、ASIOドライバーを使う際には SBC(Sound Blaster Command)上で「ミキサー」の「補助入力」と「デジタルオーディオ(S/PDIF)」の「このデバイスを聴く」にチェックを入れていると再生時にデバイスエラーが出ることが分かりました。また、「ダイレクトモード」時では ASIO も「32bit,192kHz」以下にすれば使えるようですが、DSD ファイルの再生はできませんでした。とりあえず以上の 2点に気をつければ ASIO での再生もできるようではありますが、色々面倒くさいのでやはり普段は WASAPI の方を使おうと思います。
(2019.11.12)

※ 「Sound Blaster AE-9 Playback Edition」が販売開始 ※


AE-9 の派生モデルとして「Sound Blaster AE-9 Playback Edition」というマイク入力に関する機能のみ省いたモデルの販売が始まっています。変更点は ACM のみでその他の機能はそのままのようですね。


こちらは Creative 直営オンラインストアでの販売は無く、販売店舗・販売数を限定した製品となるそうです。12月28日現在、既に一部の店舗で購入(予約)可能となっているので、マイク入力は要らないという方は一度チェックしてみるとよいかと。
(2019.12.28)