(続)タイトルいつ決めるのさ

ちょっとしたメモ置き場。何かの参考にして頂ければ幸いです。

ヘッドホンを SONY MDR-1AM2 に買い換えました

ヘッドホンを SONY の「MDR-100A」から同社から 2018年 3月に発売された「MDR-1AM2」に買い換えました。2年程使ってみて他の機種も試してみたくなったという事以外に、合皮の宿命であと 1年もすればイヤーパッドを交換する必要がでてくると思われるのですが、ヘッドホンの買値を考えた場合にちょっと微妙な選択になりそうだったという事があります。それなら綺麗なうちに売り払ってしまって保守部品の入手性が良く将来的にある程度の費用を掛けてもいいかなと思える製品に乗り換えることにしました。室内でしか使いませんし、ノイズキャンセル機能は要らないので以前から興味のあった MDR-1AM2 に白羽の矢が立ったというわけです。

ちょっと MDR-100A との仕様を比較してみます。プロの音楽関係者が音源のチェックをする為に開発されているので音楽観賞用というわけではありませんが参考の為に発売されたばかりの MDR-MST も載せてみました。価格はソニーストアでの設定価格です。クーポンを併用したり他店で買えばもっと安く買えると思うのであくまでも参考としてください。

主な仕様の比較
機種名   MDR-1AM2   MDR-100A(生産終了)   MDR-M1ST  
設定価格(税抜) ¥29,880 ¥17,880(価格改定後) ¥31,500
形式 密閉ダイナミック型(耳覆い型)
ドライバーユニット 40mm ドーム型(CCAW ボイスコイル)
音圧感度 98 dB/mW 103 dB/mW 103 dB/mW
再生周波数帯域(JEITA 3Hz~100,000Hz 5Hz~60,000Hz 5Hz~80,000Hz
インピーダンス(1kHz) 16Ω 24Ω 24Ω
最大入力(IEC) 1500mW
質量 約 187g 約 220g 約 215g
無償修理期間 1年間 1年間 なし

今回は「ソニーストア」で購入してみました。ソニーストアで購入した場合は通常 1年間のメーカー保証期間が 3年間に伸びる「長期保証(ベーシック)」に無料で加入できるなどのメリットを受けることのできる製品があり、MDR-1AM2 も対象となっていました(火災や水害などの自然災害にも対応するには「長期保証(ワイド)」の方に加入する必要があります)。ソニーストアで購入する場合は先に「My Sony ID」に登録しておくこと。入会時に 10%の割引クーポンが貰える他、定期的にクーポンも送られてきます。

ソニーストア

支払い方法はクレジットカードの他に d払いやコンビニ払い、ソニーポイントの充当などで行えます。購入した製品は自動的にユーザー登録してくれます。

それでは早速開封の儀をば。ソニーストアからの配送は佐川さんでした。

MDR-1AM2

Apple の製品ほどではありませんが、外箱はそこそこ高級感のある作りでした。付属品は専用ポーチとケーブルが 2種。Φ3.5mm・4極のマイク・リモコン付きケーブル(3極のミニジャックでもそのまま使用可能)とΦ4.4mm・5極のバランス標準ケーブルが付属しており、長さは共に 1.2mです。銀コート OFC線を採用した付属ケーブルの質ははかなり良いもののようで、変な癖が付いたり絡まったりしませんし非常にしなやかで MDR-100A付属のきしめんケーブルとは明確な差があります。ポーチの方は内部にポケットがあってケーブルとヘッドホン本体を分けて収納できるようになっています。

私は iPhone なので使えませんが、Xperia を使っていれば「SmartKeyアプリ」をダウンロードすることでリモコン操作のカスタマイズができるそうです。まあ 3.5mm ミニジャックを装備したスマホタブレットPC自体がかなり減ってきており、リモコンケーブルそのものが使えなくなってきているのでこれはまあ別にいいかなと。

■ 装着感と遮音性 ■

まずはヘッドホン本体の軽さに驚きました。MDR-100A でも 220g 程しかなく軽いなと思っていましたが MDR-1AM2 は更に軽量化されており、僅か 187g となっています。軽さもあってかホールド性は上々で側圧による圧迫感も少なく、寝転んで使っていてもずり落ちるようなことはありません。耳も痛くならないので長いこと聴いていられそうです。

イヤーパッドは内部に低反撥ウレタンフォームが使われていてふかふかです。肌触りも良く、付け心地は非常に快適です。縫い目が肌に触れないように気を配って立体的に縫製されており、コストを掛けられているなと実感します。後述しますが交換用イヤーパッドの入手も比較的簡単に行えるようです。

外部からの音に対する遮音性は高いので集中して音楽を聴くことが可能ですが、内から外へは振動板駆動用の通気孔がハウジングに設けられている事もあってかある程度の音漏れがあるようです。図書館などの静かな場所で使う場合は音量に気を配った方がよいでしょう。耳を完全に覆って肌にぴったりする感じなので夏場に使用するにはちょっと暑いかも知れませんね。この時期に使う分には素晴らしい装着感です。

■ 音質 ■

ドライバ径 40mm、再生可能周波数帯域 4Hz~100,000Hz と非常に広帯域のヘッドホンとなっています。インピーダンスは 16Ω とヘッドホンとしては非常に低いですが、特に気にする必要はないようですね。この 8月に SONY からプロの音楽制作者向けに発売された「MDR-M1ST」も 24Ω とヘッドホンとしてはかなり低いものになっています。技術の進歩で機器がノイズに強くなっていますし、300Ω や 600Ω などのハイインピーダンスのヘッドホンを使う際はアンプ側の駆動力が足りずに大きい音で鳴らせないといったことがあるので今風の設計といったところなのでしょうかね。とはいえスマホなどからは 3.5mm ミニジャックは排除される傾向にあるのでポタアンと組み合わせることが多いでしょうしそれこそ気にする事はないのかも知れません。

普段ヘッドホンを使う時は ONKYODAC-HA200(既に生産完了してしまっています)と組み合わせて使っていて、MDR-100A でも価格の割にいい音で鳴るなと思っていましたが、MDR-1AM2 とは低音部の豊かさに明瞭な差がありますね。「量感」が違うという感じです。高音部も艶があって伸びの良い音を聴くことができています。MDR-100A では聞こえていなかった音も聞こえて来るのはちょっとした驚きでした。ジャンルとしてはロック、ポップス、R&B、映画などに最適だと感じました。心地よいウッドベースの響くジャズ系サウンドもいいと思います。

PCでは Creative の SoundBlaster AE-9 付属の ACM(Audio Control Module)にも接続して聴いてみました。この組み合わせではバーチャル 7.1ch ヘッドホンとして使用することもできるのですが音の定位も非常に良く深夜でも映画やライブBDをたっぷり楽しむことができます。音楽プレーヤーとしてメインに使っている ToneBrowser で flacDSD の音源も聴いてみましたが相性も良いですね。耳を覆うヘッドホンという特性もあって非常に深く音楽の世界に浸ることができます。AE-9 に関してはそのうちオペアンプの交換もして音の変化を色々試してみたいなと思わせてくれました。

■ リケーブルについて ■

MDR-1AM2 に付属しているケーブル自体かなり高品質なのでスマホやポタアンから繋ぐ分には申し分ないのですが、如何せん長さが 1.2m しかないので AVアンプや PCと繋ぐにはちょっと短すぎるのが難点です。1.2m では行動範囲がかなり限られてしまうのでやはり 2~3m のものも用意しておきたいところ。

MDR-1AM2 ヘッドホン端子 リケーブル自体は差し替えるだけなので簡単にできるのですが、SONY の有線ヘッドホンはケーブルの接続部分がやや特殊な形状になっているので調べてから買わないと「買ったはいいけど奥まで差せない!」という事になりかねません。SONY 純正品としては長さ 3m の「MUC-S30UM1(Φ6.3mm標準プラグ)」がありましたが既に生産完了となっていて中古か流通在庫しか無いようです。
バランス接続用では 2m の「MUC-B20SB1」が入手可能ですが、KIMBER CABLE 監修という事もあってかもう一個 MDR-1AM2 が買えてしまう値段ですね・・・。ステレオや PCとの接続を考えた場合、社外品ではオヤイデの「HPSC-35(Φ3.5mm3極・2.5m)」は割とリーズナブルな方かなと思います。Φ6.3mm 標準プラグでは「HPC-QUAD 63(3m)」がありますがこちらもちょっと値が張ります。

安く上げたければ(4極プラグはちょっと半田づけの難易度高めですが)自作してしまうのが一番です。プラグは MDR-1AM2 側の差し込み口の形状の関係で選定に注意が必要ですがケーブルは自分で好きなものを選んで使えますしね。以前下の記事で MDR-100A 用に作製したケーブルがそのまま MDR-1AM2 でも流用可能でした。

MDR-1AM2 自作ケーブル

写真の通りヘッドホンとの接合部もぴったりですし音質的にも特に不満はありません。Φ6.3mm 標準プラグのものもそのうち作製してみようかと思っています。自作する場合はショートにだけはご注意を。

■ 交換用イヤーパッドの入手方法について ■

ヘッドホンで避けられないのはイヤーパッドの寿命。合皮を使っている製品では加水分解による劣化は避けられず、どうしても 3年を過ぎた頃からボロボロと表皮が剥がれるようになってしまいます。とはいえイヤーパッドは交換可能な製品がほとんどなので MDR-1AM2 の交換用イヤーパッドの入手方法について少し調べておくことにしました。

SONY 純正の交換用イヤーパッドが欲しい場合は、「こちら」から一旦問い合わせて送られてきたメールに返信するという形で注文する流れになります。営業時間内であれば問い合わせてから 1時間程で返事を頂けるようです。決済方法は残念ながら「代引き」のみ、クレジットカード等には対応していませんのでご注意を。納期は 3~5日程度、メールの返答が来てから 15日を経過してしまった場合は再度問い合わせからやり直さなくてはならないそうです。

問い合わせてみた結果、純正イヤーパッドについては「X-2596-944-1」という品番で片耳につき税込 2,970円、両耳の分を買った場合はパーツ代+送料(代引き手数料込み)で税込 6,600円とのことです。MDR-100A のようにイヤーパッドの左右に区別があるわけでは無く、同じ形状の物が使われているようです。ヘッドバンド部分のパッドについては交換自体は可能だそうですが純正部品としての販売は行っておらず、ソニーストアや「ソニー修理受付認定店」などに持ち込むか直接修理窓口に送付(要送料負担)するしかないとのことでした。

MDR-1AM2 の純正イヤーパッドに関しては「サウンドハウス」さんなど一部のネット店舗でも入手可能です。社外品でもよいのであれば「このあたりのもの」が適合するようです。純正のものと同じ品質とまではいかないでしょうが、安く済ませたいのであれば検討してみてもよいでしょう。なにせ純正品の 1/3 ほどの価格ですしね。どちらを使うにせよ今のところ交換用イヤーパッドの入手性に関する心配はあまりせずに済みそうです。

イヤーパッドを少しでも長持ちさせるコツとしては、使用後に汗や皮脂などを拭き取ってから保管することなのだそうです。軽く拭いておくだけでかなり違いが出てくるそうなので、気に掛けておきたいと思います。保守部品の入手性もいいようですしヘッドホンとしての品質もよいので長く使っていけそうです。